東成瀬村戦傷病没者追悼式

本日、東成瀬村戦傷病没者追悼式に出席致しました。

コロナ禍以降、縮小して開催していた式典ですが、今年は来賓や議員全員の案内など、以前と同様の開催となりました。

議会を代表しまして、追悼の言葉を述べさせていただきました。


追悼の言葉

 令和5年度、東成瀬村戦傷病没者追悼式が、厳粛に執り行われるにあたりまして、東成瀬村議会を代表いたしまして、謹んで、戦没者の御霊に追悼の言葉を捧げます。

  先の大戦において、多くの方々が、祖国の平安と発展を思い、家族の身を案じつつ、戦場に散り、戦禍に倒れ、あるいは戦後、遠い異郷の地で亡くなられました。 ここに、戦没者の方々に思いを馳せ、心から御冥福をお祈りいたします。

  我が国においては、時と共に戦争を経験していない世代が、多くを占めるようになりました。 今日、平和のもとに、私たちの暮らしがあるのも、戦争で亡くなられた方々の、尊い犠牲と、御遺族の皆様の、御労苦の上に、築かれたものであることを、決して忘れてはなりません。

  世界に目を向ければ、ウクライナでは、多くの命が犠牲となり、人々の平穏な日常が、奪われる事態が起こっております。 強い憤りと共に、皆様の、多くの無念が重なります。

  私の叔父は、先の大戦で戦地に赴いております。 命を落とすことなく、帰還いたしましたが、存命中に叔父から話を聞くことはなく、初めて戦争体験の一端に触れたのは、叔父の葬儀の時でありました。 このたびの機会を得、追悼式に臨むにあたり、ふとその時の事が思い出されました。 

 戦争の悲惨さと、平和の尊さを心に止め、考え続け、その記憶を、受け継ぎ、伝えていく事が、今を生きる私たちの使命であることを新たにしました。

  また、村議会は、平和が続く社会の実現に向け、努力を続けていく事を、お約束申し上げます。

  結びに、今一度、戦争により亡くなられた、すべての方々に、哀悼の意を捧げますとともに、御遺族の皆様の御多幸を、心からお祈り申し上げまして、追悼の言葉と致します。


 令和五年五月十一日          

                              東成瀬村議会 議長 佐々木 修 

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