１０月３０日（木）
先般、お知らせしておりました、議会からのクマ対策の追加提言書を、昨日１０月２９日に提出いたしました。
１０月２４日に村内で発生した重大なクマによる人身被害に伴い、すでに提出済の「ツキノワグマ出没に関する提言書」に加えた、追加の提言書であります。
住民の安全最優先、対策強化の、実効性ある対策の早期実施を求める以下のような内容です。
「目撃の通報方法を住民に分かりやすく理解してもらい、その目撃情報をすぐに住民に知らせる体制」、
「児童生徒の通学の安全確保」
「猟友会の皆さんは、あくまで駆除活動に協力していただいている事です。猟友会の協力に対する対価をきちんと考えお支払する体制の導入などや負担軽減策」
「村にとっての有害鳥獣駆除対策の持続性」
住民の皆様においては、引き続き厳重な注意のもとに行動なされるようお願いいたします。
以下、追加の提言内容をお知らせいたします。
東 成 瀬 村 長 備 前 博 和 様
「ツキノワグマ 出 没 に 関 す る 緊 急 追 加 提 言 書」
令 和 7 年 1 0 月 2 9 日
東 成 瀬 村 議 会 議 長 佐 々 木 修
令 和 7 年 1 0 月 2 4 日 に 村 内 で 発 生 し た 重 大 な 人 身 被 害 は 、 住 民 の 日 常 生 活 と 安 全を 根 底 か ら 揺 る が す 深 刻 事 案 で あ り 、 実 効 性 の あ る 対 策 を 早 急 に 講 じ る こ と が不 可 欠 で す 。
全 国 で も 被 害 が 多 発 し て い る 秋 田 県 に お い て は 県 知 事 が 自 衛 隊 派 遣 を 要 請 する に 至 る な ど 「 災 害 級 」 の 事 態 と な っ て お り ま す 。
明 ら か な ク マ の 行 動 様 式 の 変 化 と 、 重 大 な 被 害 発 生 の 多 さ は 、 従 来 の 注 意 喚 起 や 一 時 的 措 置 で は 安 全 を 確 保 す る 事 が 難 し い 状 況 で あ る こ と を 示 し て お り 、議 会 で は 、 こ の 現 状 変 化 の 深 刻 さ を 最 重 要 課 題 と 捉 え 、 必 要 な 制 度 整 備 と 財 源措 置 を 伴 う 迅 速 な 対 応 を 強 く 要 請 い た し ま す 。
本 提 言 は 、 住 民 の 安 全 確 保 を 最 優 先 と し 、 実 行 可 能 性 を 重 視 し た 、 迅 速 か つ 持 続 的 に 住 民 の 安 全 を 守 る た め の 具 体 的 指 針 で あ り ま す 。
１.「 通 報 ・ 情 報 共 有 体 制 を 強 化 」を す る こ と
２.「 通 学 の 安 全 を 恒 常 的 に 確 保 」を す る こ と
３.「 猟 友 会 の 負 担 軽 減 と 協 力 体 制 へ の 対 応 を 強 化 」を す る こ と
１．「 通 報 ・ 情 報 共 有 体 制 を 強 化 」
① 目 撃 ・ 出 没 の 通 報 体 制
具 体 的 な 各 種 通 報 先 ・ 通 報 の 方 法 な ど を 記 載 し た 案 内 文 書 を 全 戸 に 配 布し 、通 報 体 制 の 強 化 を 図 る こ と 。
役 場 、 響 察 、 L I N E の 登 録 方 法 と 通 報 機 能 （ ク マ ・ 獣 ） の 周 知 他
② 情 報 の 即 時 共 有 体 制
特 に 、 目 撃 地 の 近 隣 住 民 は 危 険 リ ス ク が 高 く 、警 戒 ・ 避 難 行 動 に つ な がる 時 間 ・ 小 字 な ど を 伴 う 即 時 情 報 の 伝 達 を 行 う こ と 。
（ パ ト ロ ー ル 、 防 災行 政 無 線 、 メ ー ル 配 信 、 L I N E 等 活 用 ）
（ 現 在 は 、 住 民 の 警 戒 ・ 避 難 行 動 に つ な が る 具 体 的 な 目 撃 ・ 出 没 の 即 時 情 報 の 伝 達 が 未 実 施 ）
２．「 通 学 の 安 全 を 恒 常 的 に 確 保 」
① 小 ・ 中 学 校 ス ク ー ル バ ス 全 村 対 応
従 来 の ス ク ー ル バ ス 運 用 区 域 に 加 え 、 ク マ 対 策 と し て 大 字 田 子 内 地 区（ 田 子 内 除 く ） の ス ク ー ル バ ス 運 用 が 実 施 済 で あ る こ と を 前 提 に 、 ク マ によ る 重 大 な 人 身 事 故 発 生 に 伴 い （ 田 子 内 ） に お い て も ス ク ー ル バ ス 運 用を 実 施 す る こ と 。
② 児 童 生 徒 ・ 保 護 者 に 対 す る 行 政 の 対 応 が 不 均 衡 と な ら な い よ う 、 体 制 を 整 備 し て 安 全 対 策 の 公 平 性 を 確 保 す る こ と 。
③ ク マ の 行 動 様 式 変 化 を 踏 ま え 、一 時 的 な 措 置 に と ど ま ら な い 安 全 対 策 と して 、 恒 常 的 な 全 村 ス ク ー ル バ ス 運 用 体 制 を 早 急 に 確 立 す る こ と 。
３．「 猟 友 会 の 負 担 軽 減 と 協 力 体 制 へ の 対 応 を 強 化 」
① 猟 友 会 の 協 力 に 対 す る 対 価 の 支 払 い
猟 友 会 に よ る 有 害 鳥 獣 駆 除 に 関 連 す る 、 実 働 手 当・ 実 費 精 算 制 度 を 早 急に 導 入 す る こ と 。
② 猟 友 会 と の 連 携 強 化 、 負 担 軽 減 策
猟 友 会 の 有 害 鳥 獣 駆 除 の 設 備 と し て I C T 機 器 の 拡 充 を 早 急 に 実 施 す る こ と 。ま た 、 防 護 用 具 等 の 導 入 を 検 討 す る こ と 。
③ 長 期 的 な 視 点 に よ る 「 有 害 鳥 獣 駆 除 及 び 関 連 対 応 」の 負 担 軽 減 ・持 続 性
狩 猟 免 許 を 所 有 し 「 有 害 鳥 獣 駆 除 及 び 関 連 対 応 」 に も 従 事 可 能 な 人 員 採用 な ど を 検 討 す る こ と 。
（ 職 員 の 負 担 軽 減 と し て も 提 言 内 容 全 体 に 対 応 の可 能 性 ）
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