7月11日(金)
9日から11日、常任委員会の管外視察へ議長として同行し、北海道のニセコ町と赤井川村を訪れました。
ニセコ町は観光政策を、赤井川村は持続可能な自治体運営をテーマに、現地の取り組みを学びました。
(ニセコ町)
ニセコエリアは、「ジャパウ」と呼ばれる軽く深い雪質で世界的に知られる一方、夏季には羊蹄山山麓を舞台とした多彩なアクティビティが魅力です。
ニセコ町、倶知安町、蘭越町に属しており、インバウンド客の効果で周辺一帯の開発が進行しています。
ニセコ町では、「ニセコ町まちづくり基本条例」を策定しており、「情報共有」と「住民参加」の2大原則に基づいて自治を実現する仕組みが整備されていました。
観光に関する開発も基本条例が根本にあり、総合的に考え住民福祉に貢献する事を念頭に取り組みを進めている説明がありました。
開発の受け入れや進め方などの部分は、周辺の自治体でも温度差があり対応は違うようです。
具体的な話題として、例えばスキー場はブームが去った今は、どの様な狙いをもって運営するかが最も大事ではないか。
企画担当の方と市原参事さんには自身の体験談を交え熱心に説明と助言をいただきました。
(赤井川村)
役場作成パンフレットより
赤井川村では、議会議長、副村長からのあいさつで村の紹介などしていただきましたが、副村長のお話で開口一番「東成瀬村は我々の先生です」という言葉がありました。
聞けば、15年以上も前に東成瀬に教育視察で複数回来て頂いたとのことです。
小中連携など非常に関心を持たれて、現在の教育に活かされているとのお話でありました。ご縁を感じこちらとしても大変うれしい思いでした。
住宅や、農業政策、また地域交通など多岐にわたる取り組みについて、副村長の大石さんをはじめ各担当の方々から詳しく充実した説明をいただきました。
自治体の特徴を踏まえて、必要とされていることを住民目線で理解するその姿勢に、感慨深く聞き入りました。
情報化時代とはいえ、現場で直接お話を伺うことで、課題の本質や熱意を肌で感じることができます。
状況の変化をどの様に捉えるのか、その姿勢に大変感心し学びになりました。
「運」が良かったとも表現していました。
「運」と変化を捉えるには、自治体の基本となる考えと、現状の徹底した理解と分析が根本にある事を再認識しました。
どの様な自治体でも、必ず行政課題を抱えているのが現実です。
置かれている立地や、環境、様々な状況による行政課題解消に常に取り組んでおります。
議会としては、地元自治体の行政課題へ向けて、住民や多様な意見を提言や質問を通して届ける事が責務です。
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