湯沢雄勝議員交流会

昨日は、湯沢市雄勝郡議員交流会へ参加。

この会は、湯沢市、羽後町、東成瀬村の議会議員によるスポーツと懇親会で交流する会として、持ち回り開催で長年行われております。

今年は羽後町を会場とし、スポーツ交流を視察体験交流とし、これまでとは趣向を変えた内容でありました。

テーマは古民家。

羽後町と言えば、かやぶきの古民家が多く残っていることで有名であります。

かやぶき屋根の古民家であることは、現代では価値がある事と同時に維持や保存の難しさ、さらに生活の場としては当事者にとってみれば不便である事は否めません。

羽後町では、実際にかやぶきの古民家に現在も暮し維持している方もおり、町として、かやぶき屋根の吹き替えの支援や、かやぶき職人の伝承にも取り組み、今では文化の一つとして守るという大きな側面があろうと思います。

実際、カフェやレストランなどの飲食施設、文化施設、宿泊施設などへの活用もあり、古民家は羽後町を代表し特徴付ける財産のような存在ではないでしょうか。


昨日は、そんな羽後町にある意味で革命をもたらした、横浜からの移住者の物語でありました。


小林さんという方で、高校は甲子園にも出場の名門高校で野球、大学からはアメフトに打ち込みドイツリーグなどでもプレーをした経験の持ち主です。

その方が、羽後町で朽ち果てる寸前の地域の人は完全にあきらめるような、かやぶきの古民家に出会い、宿泊施設として再生を目指したことから始まるものでした。


自身で「かや」を集めるなど結局再生には5年かかり、その間に耕作放棄地などで米作りをはじめ、酒蔵と出会い酒を造り販売。

古民家を核として、使われなくなった田んぼや衰退する地域から新たな価値を生み出す。

これから大事なこと求められることは、このような地域にこそあって、地域全体に付加価値をもたらし、豊かな生活を実現する。

そのような意思と情熱、そして企業家の目線で、持続可能な暮らしの実現を目指している話でありました。

ヨーロッパでは、このような価値観が過去から現在も延々とあり、やはりそこには豊かで人間らしくも経営としても持続できる生活があります。

人々から求められるものがある証であります。

これは、本来どのような所でも同じではないでしょうか。


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