三種町へ

昨日は、三種町で開催された「秋田県町村等監査員協議会」の総会・研修会へ出席。

私は湯沢雄勝広域市町村圏組合の監査委員としての参加で、村の監査委員の方々と同行しました。

総会終了後には研修会として、三種町の地域交通「ふれあいバス」「巡回バス」の紹介があり、東成瀬村の地域交通再編へ向け大変参考になりました。

大きな特徴は、立ち上げ時に町の専属担当3人体制で、「既存事業者」であるバス会社やタクシー会社の協力体制構築と、住民への呼びかけにより「住民共助組織」7団体を立ち上げたことでしょう。

これにより、「既存事業者」と「住民共助組織」の連携による地域交通が実現し、運行開始から4年半で12.5万人の利用実績があり、これは平均すると町民一人当たり7.5回の利用にあたるそうです。

様々な工夫や改善により、子供から高齢者まで利便性が向上し、人と人のふれあいが生まれたことが利用者の増加につながり、また、自治体が地域交通事業を「住民組織」と「事業者」へ委託することにより町内で経済が循環するなど、多くのメリットが地域の活性化、賑わいの創出につながっているとの説明でありました。

行政と住民参加により、住民が安心して暮らせる環境が維持できた大変すばらしい取り組みであると感じてきました。

午後からは、「子育て交流施設みっしゅ」の視察。

屋内の大型遊具を備え、保育士、保健師などの職員が常駐する施設で、町内外の利用者が無料で利用でき、令和4年開設後今年で利用者5万人を超える子育て支援センターで、建物は「農村交流センター」という施設を改修して利用したそうであります。

幼児から12才位までの子育て世代の親子が、1日充実して遊べる天候に左右されない屋内遊具や施設を備え、また専門職員による子育ての相談などの支援体制が整っており参加者からも「素晴らしい」「うらやましい」との声が上がりました。

町外の方も無料で利用できることで多くの利用者が集まり、お互い子育ての相談者と相談相手のような自然な繋がりが、保育士、保健師など専門の職員の相談に加えて、結果として子育て支援になっているとの説明がありました。

職員の方が、しっかりとした理念をもって話されていたのが、非常に印象的でありました。


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